お知らせ&イベント
「ヘルスケア・イノベーション・フォーラム」
第15回事例研究部会議事要旨
1.開催日時・場所
【日時】平成25年4月26日(金)13:00〜16:35
【場所】高松サンポート合同庁舎 アイホール
2.開会
原座長より開会の挨拶。原座長より紹介を受けて、NTT東日本 福島支店より挨拶。
3.議事概要
(1)新規参加団体等の紹介
国分副座長より、新規参加団体の紹介。これを受けて新規参加団体日本マイクロソフト(株)
代表者、NECネットイノベーション(株)代表者より挨拶。
【新規参加団体】日本マイクロソフト(株)、NECネットイノベーション(株)
(2)事例研究
- 1.「欧米における遠隔医療の実際 -ルクセンブルグMed-e-Tel2013ご報告-」
公益社団法人香川県看護協会 常任理事 東條美春氏より、「離島、へき地等の在宅看護を支援する「オリーブナース」研修」について発表があった。
【質疑応答】
Q.世界から見て、遠隔医療の中の周産期の部門の関心の高さは。(国分副座長)
A.周産期の胎児心拍数転送システムと電子カルテとの連携は香川だけだと思う。(原座長)
- 2.「周産期医療の国内展開と海外への応用」
(株)ミトラ 代表取締役 尾形優子氏より「周産期医療の国内展開と海外への応用」について、発表があった。
【質疑応答】
Q.いーはとーぶのカバーしている時期は妊娠から出産となっている。産婦人科医の減少と同様に、小児科医も減少傾向にあることから、出産後0歳児から3歳児までの遠隔医療にも、いーはとーぶは利用できるのか。(国分副座長)
A.可能性としてはあるが、現在そこまでの展開はない。いーはとーぶはのサーバーには医療のあらゆる種類のデータが入りうる仕様にしているので、そのような利用法も可能かと考える。(尾形氏)
Q.タイに関して、医療やネットワークなどのインフラの状況はどのようになっているのか。(小川氏)
A.インフラに関しては、都市部に関しては整備されているがルーラルな地域では整備されていない。インフラの整備は重要な要素であり、日本側はBHN、ネットワンシステムズ、NTTデータが、タイ側はTOT(タイ版電電公社)がそれぞれプロジェクトメンバーに入り、取り組んでいる。ルーラルな地域ではインフラを整備し、WIFIを作った。(尾形氏)
Q.タイに関して、システムトラブルではなく、医療のトラブルが発生した場合、日本の医師のサポートなどのニーズがあるのか。(上野氏)
A.医療のトラブルに関しては、以前より香川大学がタイ チェンマイと遠隔健康診断を行っていた背景があり、セカンドオピニオン的なことは考えられると思う。システムトラブルに関しては、現地の会社がメンテナンスを行っていけるような方向で進めていきたい。(尾形氏)
- 3.「かがわ医療福祉総合特区に取り組んで −多和薬局の例−」
NPO法人 へき地とあゆむ薬剤師 理事長 安西英明氏より、「かがわ医療福祉総合特区に取り組んで −多和薬局の例− 」について、発表があった。
【質疑応答】
Q.門前率はどの程度なのか。(安藤氏)
A.100パーセントに近いが、近隣の医療機関の処方箋も入ってきている状況。(安西氏)
Q.今後の方向性は。(安藤氏)
A.医薬分業、とは形が違うと思っている。へき地において、薬剤師が関与できず、医師と看護師のみの活動であったのには、経済的問題と医薬品の配達という法的問題があった。
へき地においてもニーズはあり、その部分への薬剤師の関わり方、遠隔医療は医薬分業とは別のシステムであると考える。(安西氏)Q.卸業者の対応はどのようなものか。(安藤氏)
A.香川県内の卸業者は大変協力的で、日々へき地への配達がある。(安西氏)
Q.県外からのへき地からの問い合わせ状況は。(原座長)
A.直接的な話し合いはまだない。まず、県内の薬剤師がへき地医療に関わる必要性の認識をしていくような発信をしていきたいと考える。(安西氏)
Q.医薬分業は現在。(石田氏)
A.直接的な話し合いはまだない。まず、県内の薬剤師がへき地医療に関わる必要性の認識をしていくような発信をしていきたいと考える。(安西氏)
へき地においてもニーズはあり、その部分への薬剤師の関わり方、遠隔医療は医薬分業とは別のシステムであると考える。(安西氏)Q.へき地における薬剤師の雇用の創出はあるのか。また、勤務中の薬剤師の通勤時間の短縮なども考えられるのか。(神田氏)
A.既存の保険薬局がへき地医療、遠隔医療に関わっていくと、既存のスタッフでは足りない。
現状として、薬剤師が不足している。遠隔医療の利用により、薬剤師の勤務時間の短縮につながるだろうと考える。(安西氏) - 4.「かがわ総合特区「オリーブナース」事業の現状と課題」
綾川町国民健康保険陶病院 院長 大原昌樹氏より、「かがわ総合特区「オリーブナース」事業の現状と課題」について発表があった。
【質疑応答】
Q.オリーブナースと介護との連携の中でよかった事例、または課題等あれば具体的な事例等はあるのか。(大津氏)
A.使い始めは操作に慣れず、とまどうこともあったそうだが、次第に慣れていっている様子。(大原氏)
Q.オリーブナースの参加者は、パソコンの設定や操作などはスムーズに行ったのか。(国分副座長)
A.使い始めは操作に慣れず、とまどうこともあったそうだが、次第に慣れていっている様子。(大原氏)
- 5.「新たな救急医療情報システムについて」(仮)
香川県健康福祉部医務国保課 副主幹 近藤高弘氏より、「新たな救急医療情報システムについて」(仮)について発表があった。
【質疑応答】
Q.救急搬送される患者の既往歴や、基本データを見られるようなどこでもMY病院との連携について、救急関係者から強く要望が出ないのだが。行政側から双方のシステムの連携の提案が出されるといいのではないかと思うのだが。(原座長)
A.今後の方向として、連携されていくのが理想だと思う。今回の取組みではメディカルコントロールの視点が強かったため、今後の検討課題としていきたい。(近藤氏)
- 6.「日本マイクロソフトの超高齢社会へ向けた取り組みのご紹介」
日本マイクロソフト(株) 医療福祉健康 事業開発マネージャー 神田宗宏氏より、「日本マイクロソフトの超高齢社会へ向けた取り組みのご紹介」について発表があった。
【質疑応答】
Q.ボイスで入力して反映させる技術は、現在どういう所まで進んでいるのか。今後、手による入力より汎用性が高くなるのか。(国分副座長)
A.ボイスでの入力は静かな場所でないと認識されにくいという点がある。ケースバイケースで、だれが、どこで、どういう状況で行うのかによって、ボイスかキーボードか、あるいはその他の入力方法か違ってくる。今、介護においてキーボードに慣れていない高齢者がボイスによって入力、クラウド化、ファイルとしてコールセンターで構成する取組みを始めている。
ボイスにはそういう利用法があるかと考える。(神田氏)Q.超高齢化社会に向けたICTについて、振る舞い、感情、生理的心拍などをセンシングできるような仕組みはICTの技術の中でおこなわれていくのか。(国分副座長)
A.その部分については、マイクロソフトの中のセンシング技術ではなく、医療機器や人間からバイタルなデータを、すいあげる技術を開発する企業との連携かと思う。集められたデータをいかにしてソーシャルネットワークで利用していくかという関係性をイメージしている。(神田氏)
Q.テクノロジーとしては100パーセントであるということだが、まだ普及されていないというのにはどのような部分が一番ネックだと考えているのか。(小川氏)
A.健康産業のICTが普及しないのは世界全体で起こっている。このような話の場合、全部をカバーするとなると厳しい。医療、介護、健康は全国民共通のサービスみたいにとらえられる時にバランスを取るのが難しくなる。自助、公助、共助のバランスを整えていくのが課題だと考えるし、日本だけではなく世界中の問題だと考える。(神田氏)
- 7.「各種競争資金等に関する情報提供」
経済産業省 四国経済産業局地域経済部 部長 橋本智之氏より、「各種競争資金等に関する情報提供」について発表があった。
4.閉会
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