お知らせ&イベント
「ヘルスケア・イノベーション・フォーラム」
第16回事例研究部会議事要旨
1.開催日時・場所・出席者
【日時】平成25年7月17日(水)13:00〜17:00
【場所】産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館11F第1〜2会議室
【出席】60名
2.開会
原座長より開会の挨拶
3.議事概要
(1)事例研究
- 1.「政府の進める医療IT政策とかがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)
−国内から海外への展開に向けて−」香川大学瀬戸内圏研究センター 特任教授 徳島文理大学保健福祉学部臨床工学科 教授 原量宏氏より「政府の進める医療IT政策とかがわ遠隔医療ネットワーク(K-MIX)−国内から海外への展開に向けて−」について発表があった。
【質疑応答】
Q.遠隔医療学会の会長として政治家の方々に現状を説明する機会も多いと思うが、政治家の方々はどのような点に関心を示しているのか。(堀口副座長)
A.非常に有効なシステムだが今まで普及してこなかった理由について聞きたい、との質問があった。その理由として、診療報酬や規制緩和の必要性について説明した。(原座長)
- 2.「オリーブナースについて −かがわ医療福祉総合特区−」
香川県健康福祉部医務国保課 課長補佐 井下秀樹氏より「オリーブナースについて −かがわ医療福祉総合特区−」について、発表があった。
【質疑応答】
Q.オリーブナースとして3月にプログラムを終了したナースは、終了後どのような活動をしているのか。(国分副座長)
A.現在は本格的な活動に向けて端末操作など、医師との連携の確認等を行っていると聞いている。(井下氏)
Q.オリーブナースになったことがきっかけとなり、これから実現させたい行為などについて、今後、規制緩和要求などを行っていく予定はあるのか。(堀口副座長)
A.当初は医師法20条の規制緩和を求めていたが、国から法律上対応が可能との見解が示されたため、規制緩和は現在のところ求めていない。今後は医師の指示の下、オリーブナースが行った処置について診療報酬を算定できるように求めていきたい。(井下氏)
Q.診療報酬の新しい体系作りについての説明があったが、患者側の負担が減るという点について具体的に説明をいただきたい。(小川氏)
A.移動に要する費用なども含め、患者側の負担が減ると考えられる。(堀口副座長)
Q.研修場所は香川県看護協会となっているが、県内の参加者への宿泊サポートや生活支援はあるのか。また、他県からの参加者もこの研修スキームに受け入れていく構想はあるか。(榑松氏)
A.参加者は県内在住者のみで、香川県は非常に小さく宿泊が必要ないことから、現時点では宿泊サポートについて検討していない。また、県外からの参加者は、オリーブナースが活用するドクターコムが香川県内での使用に限ることから、他県での研修については予定していない。(井下氏)
- 3.「「糖尿病地域連携クリティカルパス」サーバへの医用波形標準化記述規約:MFER(Medical waveForm Encoding Rules)ファイルの装着機能開発」(仮)
香川大学医学部附属病院医療情報部 教授 横井英人氏より、「「糖尿病地域連携クリティカルパス」サーバへの医用波形標準化記述規約:MFER(Medical waveForm Encoding Rules)ファイルの装着機能開発」について発表があった(TV会議)
【質疑応答】
Q.糖尿病のクリティカルパスの波形の種類にはどのようなものがあるのか。(堀口副座長)
A.心電図の波形と思っていただけたらいいかと思う。(横井氏)
- 4.「『いーはとーぶ』地域医療再生計画による機能拡大」
岩手県立大船渡病院 副院長 小笠原敏浩氏より、「『いーはとーぶ』地域医療再生計画による機能拡大」について発表があった。
【質疑応答】
Q.「いーはとーぶ」システムを活用するにあたり、岩手県で各個人にIDを設定されたという理解でいいのか。(国分副座長)
A.母子手帳番号をIDとして交付している。(小笠原氏)
Q.全県的な取組みだが、今後、県内外への移動に伴う対応はどのように考えているのか。(国分副座長)
A.現在、県と話し合いを進めている。(小笠原氏)
- 5.「遠隔医療システムの試作と将来展開」
福島県立医科大学 研究推進課 医療-産業連携推進室 併任研究員 山川俊浩氏より、 「遠隔医療システムの試作と将来展開」について発表があった。
【質疑応答】
Q.実際にシステムが採用されるのはこれからか。(堀口副座長)
A.自治体へシステムの紹介はしているが、実現はこれからである。(山川氏)
Q.提案の範囲は全国に向けているのか。(堀口副座長)
A.現在は、福島県に向けて提案している。(山川氏)
- 6.「地域医療再生計画 香川での取組み」
香川県健康福祉部医務国保課 課長補佐 井下秀樹氏より、「地域医療再生計画 香川での取組み」について、発表があった。
- 7.「クラウド時代のヘルスケアモニタリングシステム」
特定非営利活動法人 ウェアラブル環境情報ネット推進機構 理事長 東京大学名誉教授 板生清氏より、「クラウド時代のヘルスケアモニタリングシステム」の発表があった。
- 8.「安心・安全な次世代モビリティーを目指して」
産業技術総合研究所 知能システム研究部門 主任研究員 佐藤雄隆氏より、「安心・安全な次世代モビリティーを目指して」について発表があった。
【質疑応答】
Q.全方位のセンサー、カメラは重度の視覚障害者にも応用が可能なのではないか。(国分副座長)
A.車いすも安全の確保を行うが、インフラ側からの安全情報の利用が可能となるのではないかと考える。将来的に、プライバシーの問題を回避できるようであれば、クラウドとして利用することも考えていきたい。(佐藤氏)
- 9.「医療機関でのPCのセキュリティと管理性を強化する
インテルR vPro™ テクノロジーのご紹介」インテル株式会社 法人営業推進本部 シニア・ソリューションスペシャリスト 糀原晃紀氏より、「医療機関でのPCのセキュリティと管理性を強化するインテルR vPro™ テクノロジーのご紹介」について発表があった。
- 10.「第18国際遠隔医療学会ならびに日本遠隔医療学会学術大会2013」の概要と主な論点
日本遠隔医療学会 会長 香川大学瀬戸内圏研究センター 特任教授 徳島文理大学保健福祉学部臨床工学科 教授 原量宏氏より、「第18国際遠隔医療学会ならびに日本遠隔医療学会学術大会2013」の概要と主な論点について発表があった。
【質疑応答】
Q.遠隔医療における、世界の中の日本の実力はどれほどのものなのか。(堀口副座長)
A.ルクセンブルグの遠隔医療学会で感じたのは、取り組む内容も心電図画像の送信などで、日本のネットワーク環境の方が欧州より整っており、日本が一歩進んでいる印象を受けた。(原座長)
<遠隔医療の現状と今後の展開>
【遠隔医療の現状】
【地域医療再生計画における取組】
【遠隔医療に資する最新技術】
【国際遠隔医療学会】
4.閉会
Copyright © 2009 Healthcare Innovation Forum All Rights Reserved.