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香川大学瀬戸内圏研究センター

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お知らせ&イベント

「ヘルスケア・イノベーション・フォーラム」
第9回治験IT化部会議事要旨
日時
平成23年2月20日(金)16:15〜17:20
場所
高松サンポート合同庁舎 アイホール
開会
 
議事概要

1.「臨床試験(研究)における電子化 活用と課題」PDF形式:566KB
東京大学大学院医学系研究科臨床試験データ管理学 特任助教 大津洋氏より、「臨床試験(研究)における電子化 活用と課題」について発表があった。
【質疑応答】
Q.アメリカの状況で電子カルテとの連携が非常に難しいといわれているんですが、幸い日本は国立大学ほとんどすべて医療情報部がありますし、そこと治験に関するグループがうまく連携すればやりやすいと思うのだが。アメリカの状況だと電子カルテを管理している部門との連携がうまくいっていないみたいな、もしくは十分なされていない、議論していないのではないかと感じるのだが。(原座長)
A.ご指摘の通り、現場のドクターに聞くと、電子カルテにしたら、研究でもすぐに使えるのかと言われるが、医療情報部などとのやり取りがネックになり、挫折することが多いようだ。医療情報部から見れば、リソースも仕様も多数あるため、全ての医師のニーズにこたえることはできない、となるが、仕様などについて話し合いが上手くいけば、連携もスムーズになるのではないかと考える。(大津氏)
Q.外国の場合はシステムが個々の病院で分かれている、というのも連携が難しい原因では。(原座長)
A.それもあると思う。アメリカを例に挙げると、カトリーナの被害に遭った時に現在の日本と同じように医療情報などをネットワークでつなぐべきだという話が出て、それから数年経ってまだこの現状である。(大津氏)
2.「電子化データの活用による治験の効率化」
日本CRO協会 IT化WG リーダ 大門宏行氏より、「電子化データの活用による治験の効率化」について発表があった。
【質疑応答】
Q.臨床治験において薬を実際に飲んでなかった、というのはコンプライアンスとかの問題が治験の場合もかなりあって問題視されている。そのような薬を服用したか否かという形を正確に取るような形でイープロが拡大していったら、と思うが、その点においては海外、日本ともにどういう形になっているのか。(飯原氏)
A.服薬のコンプライアンスにおいては詳しく追っかけていない。実際、イープロを使った時のその原データの在り方というのが要するに患者のデータであって医療機関が管理すべきデータであったということで、そちらのガイドラインを追っかけているところ。服薬のコンプライアンスに関してはまだイープロ上でも飲んだ飲まないというような患者のチェックを採用しているケースが多いように思う。いいアイデアがあれば、よりいいものにするよう取り入れていきたい。(大門氏)
Q.データのコード化もお願いしたい。(石田氏)
A.データのコード化については、電子カルテでは実現できているのに治験ではできていない。治験で集めたデータのコード化は手作業で行っているので、効率化できる部分ではあるという風に思う。(大門氏)

閉会

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